三岳登山

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三岳登山
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三岳登山
 

三度まいれば妻めとる?

  国見・甫与志(ほよし)・黒尊(くろそん)の三山を総称で三岳と呼びます。三岳の中でも一級三角点である甫与志岳が最高峰であり、多くの登山客が詰めかけ、山頂には記念碑が多く見られます。
 山頂は360度の大パノラマが展開し、天気の良い日には種子島・開聞岳を望むこともできます。3月にはアケボノツツジも開花し、この時期が登山客のピークを迎えます。

 また、この三山にはそれぞれ祠があり、三岳縦走と呼ばれる縦走登山中に三つの祠を回ることができれば妻をめとるという言い伝えがあり、そのために昔の若者は縦走し結婚を祈願しました。

 ちなみに三つの山の三角点は、旧内之浦町と旧高山町の町境に位置しており、この二町が合併し肝付町となったのも頷けるような気がします。

国見岳(くにみだけ 886.5m)

 神話伝説の「海幸彦・山幸彦」物語の山幸彦(彦火火出見尊)の山陵ともいわれ、国見権現の名で親しまれています。尊を祀る祠があり、文化14年9吉日の銘がある石灯籠をはじめ、古跡塔があります。
 明治5年6月22日、明治天皇が西郷隆盛など公武官を従えて鹿児島に御巡幸された際、翌23日鶴丸城から皇祖の眠る薩摩川内市の可愛(えの)山陵、内之浦の高屋山陵(国見権現)、鹿屋市の吾平山陵の三山陵を遙拝されています。高屋神社には勅使を派遣して幣帛料(10 円金貨)を奉納されました。金貨と奉書は社宝として保存されています。

黒尊岳(くろそんだけ 908.5m)

 文献に「国見山の南南西1里余り、ここに高さ2.5m、周囲3mほどの神石有り」とあります。旧高山町の郷土誌では、神社の項に「磐長姫(いわながひめ)神社」があるとされ、旧内之浦町の郷土誌では、「石長比売(いわながひめ)を祭る黒園岳」の項があります。
 所在地が「高山村大字新富小字三石、地区は本城方眼」とあることから、神石のある黒尊岳のことであろうと思われます。由緒に「創建不詳、人の寿命を司り、なお男女の中を守り給う」とあります。
 「寿命継ぎの神」として厚く信仰され、病気などの平癒祈願をする者が多かったそうで、祠の左右には感謝の石灯籠が並んでいます。
 なお、黒尊岳と甫与志岳の中間にある大岩石からはアケボノツツジの群落が見渡せ、登山者に人気のスポットです。

甫与志岳(ほよしだけ 966.9m)

 甫与志岳は肝属山系の最高峰で、一帯は南国的色彩が強くなります。
 サカキ、ヤブツバキなどの常緑広葉樹が山頂部まで密に茂り、一年中黒々と覆われます。
 頂上は直径15mほどの大岩を露出した一大ドームからなり、低山ながら360度の大パノラマが楽しめます。眼下には太平洋の岸良浜、視界が良ければ南の洋上はるかに屋久島、種子島、北方に高隈山、霧島山等が望まれ、ハイキングに絶好の山といえます。
 なお、山頂の岩下には玉依姫、彦火火出見尊を祀る祠があります。

三岳登山マップ

三岳登山マップ


 三岳登山マップ(等高線・肝付観光名所入り)(PDFファイル:4,193KB)