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肝付町「スマート畜産」実装プロジェクトの実施について

更新日:2019年08月28日

~ICTを活用した肉用牛生産者の労働力軽減と生産性向上を図る社会実験~

 

ファームノートカラーを装着した肉用牛

肝付町は、酪農・畜産向けIoTソリューションを提供する株式会社ファームノート(本社:北海道帯広市、代表取締役 小林晋也)ならびに株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 吉澤和弘)、ほか地域関係機関(鹿児島県JA鹿児島きもつき)と協力支援体制を構築し、国内初となる自治体主導でのICTを活用した肉用牛生産者の労働力軽減と生産性向上を図る社会実験を実施します。

プロジェクト概要

これまでのスマート畜産は、生産者が個人で機器等の導入やアプリケーション利用を行ってきましたが、今回の取り組みは町が主導し、生産者をグループ化してアプリケーションを同時に実装。これまで個人利用していたデータを指導関係機関で共有し、現場の営農指導に生かそうという取り組みが国内初となります。

1.ICTを活用した繁殖母牛管理データベース化と生産技術の向上支援

これまで紙や黒板等でアナログ管理をしていた繁殖母牛の個体情報をファームノート製クラウド牛群管理システム「Farmnote」で一元管理することにより、時間と場所を選ばず牧場内外の関係者とのデータ共有やデータに基づくコミュニケーションが可能になります。一元化された情報は、肝付町のほか地域の農協・県普及員等の関係機関も外部から牧場データへのアクセスが可能となり、リアルタイムでのきめ細かな技術指導に活用することで肉用牛生産者の労働力軽減と生産性向上への貢献を目指します。

2.牛向けIoTセンサーを装着したスマート畜産の実装

これまで肉用牛繁殖においては目視による個体管理が行われてきました。昨今、規模拡大による自給粗飼料確保への重要性も高まっていることから、粗飼料生産のため牧場を不在にする時間も散見されるようになり、観察労力の低減と発情や疾病等の兆候見逃し削減が課題となっています。本実装プロジェクトではファームノート製の牛向けIoTセンサー「Farmnote Color」、クラウド牛群管理システム「Farmnote」を肝付町内の肉用牛生産者に実装することで、子牛の生産に向けて重要な雌牛の発情発見や廃用ロス削減に向けた疾病疑いの検知など、スマートフォンによって遠隔ながらリアルタイムの個体管理が可能となり、生産性向上と所得向上、地域経済の活性化が期待されています。

プロジェクトの構造

具体的な展開方法

実装対象者および実装期間

実装対象者:肝付町スマート畜産推進部会会員(20名:45歳以下の若手肉用牛生産者)
実装期間:令和元年8月28日から令和2年3月31日

今後のスケジュール

今年度は令和元年8月から実装事業を開始し、ICTデータベース化による個体管理の省力化やIoTセンサーによる発情発見や疾病発見等の機器精度分析を行い、システム評価等を行う予定です。さらに、今年度実装事業の成果次第では来年度の取組方針等と併せて、さらなるスマート農業の推進や普及啓発に努めていきたいと考えています。

今回のプロジェクトで期待する定量的な効果

  • 支援活動による分娩間隔の短縮による出荷頭数の増加
  • 数値や情報の見える化による管理指導の高度化

今回の社会実験がもたらす好影響

  • 共有データを基にした技術指導による肉用牛生産者の労働力軽減のほか、生産性と収益向上への貢献
  • 畜産分野におけるスマート農業の先進モデル化
  • 地域経済の活性化

背景

肝付町の基幹産業である肉用牛生産の現状は高齢化による離農が進み、後継者不足はもとより、担い手生産者が飼養規模を拡大するには投資負担が大きく、また飼料生産基盤や労働力の確保が難しいなどの事情があります。これらの肉用牛生産が直面する現状や課題を認識したうえで、自治体と地域内外の関係機関、生産者とが三位一体となって、人(担い手・労働力の確保)、牛(飼養頭数の確保)、飼料(飼料費の低減・安定供給)それぞれの視点から、生産基盤を強化するための取組を進めることが、喫緊の課題と認識しており、その施策の一つとしてICTを活用したスマート畜産の推進による本町畜産の安定的な発展を目指したいという思いがあります。

プレスリリース

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