現在の位置

海蔵観音(昭和40年1月9日指定)

更新日:2025年06月27日

海蔵観音

国道448号線沿い、海蔵のバス停から1キロメートルほど道路を下ったところに、海蔵観音を奉るお堂があります。

昭和41年(1966年)、この観音を南九州市川辺町の仏具師中堂園矢吉氏が修復した際に、台座下から仏像造立の由来を記した木札が発見されました。これによると、延宝9年(1681年)に島津家お抱えの仏師、鳥居次郎兵衛尉が高山にあった地福寺というお寺で制作したものと記されています。

願文には、海蔵坊の住職達心法師の法要と、島津氏19代光久公と20代の綱貴公、それに地頭福屋助左衛門の無病息災・武運長久・子孫繁栄を祈願して造立したものと書かれています。

完成して海から運搬するとき、海蔵近くで船底に穴が空き船が沈没しそうになりましたが、アワビが吸いついてその穴をふさぎ、観音様を無事安置することができたという言い伝えがあり、この地区の人々はごく最近までアワビを食べませんでした。現在も子孫繁栄祈願や、安産祈願の菩薩として多くの人たちに拝まれています。

仏像の材質は楠、修復のとき金粉を吹き付けて美しい姿になっています。

見学等について

基本的にいつでも見学できます。

アクセス

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