現在の位置

岩渕上の隧道(昭和59年8月23日指定)

更新日:2023年09月14日

岩渕上の隧道

岩渕上の隧道 肝付町新富神之市、二階堂屋敷の西側を流れる用水路に隧道があります。

江戸時代初期、米作りの振興増産が奨励され、第19代島津光久(みつひさ)の命により、治水工事、新田開発、地籍などの農政に力が注がれました。

高山郷の地頭に宮之城島津家第4代図書久通(ずしよひさみち)が任命され、高山用水路や用水池を完成させ、新富、野崎の両村にわたり、高2000石の開田を成し遂げました。工事は、寛文元年(1661年)に起工、寛文11年(1671年)に完成しました。

完成までにおよそ10年の歳月を要した大工事で、永山井手の取入れ口から池之園に至る約10キロメートルの予定地には、ところどころに堅い岩盤があり、工事は困難を極めたといいます。

第一次産業が盛んな肝付町にとって、その基礎を築いた工事であったと言っても過言ではありません。

岩渕上の随道の近くに「高山新溝記」(寛文11年建立)の石碑があります。

見学等について

・基本的にいつでも見学できます。

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