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津口番所跡(昭和40年6月7日指定)

更新日:2018年12月27日

津口番所跡

津口番所跡  江戸幕府は、キリスト教の禁止を名目に、中国・オランダ以外の外国人の渡来、貿易と日本人の海外渡航を禁じました。

 特に、1635年(寛永12年)の海外渡航禁止令と1639年(寛永16年)のポルトガル渡来航禁止令が出されてから、1854年(安政元年)までの約200年余りにわたって鎖国政策をとり、江戸時代の基礎を固めました。

 薩摩藩でも離島を含め、坊津・志布志・内之浦など鹿児島沿岸の要所24カ所に番所を設け、浦役・横目などの役人を配置するなど、その取り締まりは厳重なものでした。他国人の入国を詳細に取り調べ、諸国を巡る坊さんや山伏・医者・商人などに往来手形の有無や荷物を調べました。キリスト教の道具を持つ者は留置して鹿児島に届け、一向宗の道具を持つ者は入国を拒否しました。

 明治になってこの津口番所は廃止され、1887年(明治20年)に巡査派出所となり、村の治安に当たりました。1910年(明治43年)に派出所は現在の駐在所に移転しましたが、1933年(昭和8年)番所跡は海上保安のため部長水上派出所になり1948年(昭和23年)から1967年(昭和42年)8月まで高山警察署内之浦部長派出所として機能していました。

 昔の津口番所は現在民家となっています。

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