町長コラム令和8年10月号
「歩く」という字は、「少し」と「止まる」。もちろん、漢字の成り立ちは別にあるのでしょう。でも、こう考えると、「歩く」ということが、人生そのもののように思えてきます。
私たちは、つい急いでしまいます。早く結果を出さなければ、人より先に歩まなければと。
けれど、疲れたときは止まっていい。迷ったときも、立ち止まっていいのです。
止まることは、後退することではありません。これからどちらへ歩いていくのかを確かめる、大切な時間なのだと思います。
人生には、思い通りにならないことがあります。頑張っても結果が出ないこともあれば、大切なものを失うこともあります。
反対に、思いがけない出会いや偶然の出来事が、その後の人生を変えることもあります。
「あのとき、あんなことがなければ」と思っていたことが、何年か後には「あれがあったから、今の自分がある」と思えることさえあります。
大切なのは、自分の足で、自分の道を歩いたかということなのかもしれません。急ぐ必要はない。少し止まりながら、歩いていこう。空を見上げ、深呼吸をして、また一歩。いつの日か振り返ったとき、「ああ、あれでよかったんだ」と思える日がきっと来る。人生って、不思議なものなのですね。そしてあっという間の人生。秋の夜長に満月のつきをみながら振り返ってみましょう。そこで、こんな句を頂きました。「どこよどこ 身の危険より 震源地」*大きな地震があった。寝ぼけた旦那が言った。「どこよ、どこ」と「ここにいるよ」と答えると、震源地はどこよ?唖然。我が家のことかと、この句をもらって吹き出しました。だから今日も、焦らずに。一歩ずつ、歩いていきましょう。
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更新日:2026年10月01日