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水道事業会計の状況について

更新日:2023年10月18日

     水道事業は地方公営企業として独立採算制により経営されており、安心で清浄な水を安定して供給するための浄水場や水道管等の維持・管理にかかる費用は主に水道料金収入により賄われています。そうした中、肝付町水道事業会計の収支は、H29年度から収入を支出が上回る状況で、現在は自己資金を取り崩しながら経営する状況にあります。
     主な要因として1.給水人口の減少に伴い給水収益が年々減少し続けていること、2.近年の物価高騰などにより給水原価が上昇する状況にあること、3.簡易水道と上水道の統合により水道使用料を柱とした経営となっていることなどがあげられます。現在の経営は、経費節減を念頭に事業量等を抑えた経営を行っていますが、生活に欠かせない水道水の提供を将来にわたり継続させ、また、健全で持続可能な事業経営に向けて水道料金の適正な料金設定について検討を行っています。
     なお、本町の水道料金は、平成17年の市町村合併以降、合併による格差是正や消費税率改正を除いて据え置いてきています。そこで、町民皆様方に町水道事業についての現状をご理解頂きたいことからお知らせ致します。

給水人口の減少に伴う有収水量の減少

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     町内人口の減少に合わせて給水人口も年々減少していく様子を折れ線グラフは示しています。そのために、有収水量(水道料金の徴収対象となる水量)と給水量(需要に応じた、計画上の給水量)も減少していくと考えられます。

上昇する給水原価

     給水原価とは、水道水を1立方メートル作るのに必要とする経費です。また、供給単価とは、使用者の皆様から徴収する料金の対象となった水量1立方メートルあたりの単価です。
     全国で比較すると全国類似団体平均を両方とも下回り、安い価格になっていますが、旧簡易水道事業を上水道事業へ統合した平成29年度から給水原価が供給単価を上回り、さらに物価高騰などにより令和2年度から段階的に給水原価は上がっています。結果として原価が単価を上回り、現金預金は減少する状況にあります。

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設備の老朽化

     町の上水道事業は昭和36年の事業創設以降、段階的に設備の拡張を行い、現在は水源や配水池など町内の10拠点施設が作動しています。また、総管路(導水管、送水管、配水管)延長は約214kmが張り巡らされています。このような中、施設・設備は老朽化が進み始め、耐震・耐久性を確保するためにも適切な更新を行う必要があります。

管路の区分別・耐震別等延長
  管種 延長(メートル) 構成比(%)

法定耐用年数40年を

超えた管路延長

(メートル)

老朽度(%)

導水管

送水管

配水管

合計

鋳鉄管

56

0.0

45,497

※1

21.3
ダクタイル鋳鉄管 21,193 9.9

鋼管

1,081 0.5
硬質塩化ビニル管 182,029 85.3
ポリエチレン管等 3,495 1.6
その他 5,654 2.6
213,508 100    

※1 法定対応年数40年を超えた管路は配水管支管(φ100ミリメートル以下)になります。

     このようなことから、水道事業が将来に渡って安定した事業経営を継続していくため、定期的な料金改定などによる財源確保が求められます。これらについては、肝付町新水道ビジョン(ホームページ掲載)をご覧ください。また、詳細についてお聞きしたいことやご意見等がありましたら水道課までお問い合わせください。

その他のお知らせ

     町の上水道は、水の安全性が高く、停電時でも安定供給が確保され、井戸ポンプの購入やメンテナンスが不要などの利点があります。この機会に、未加入の方は上水道に切り替えることもご検討ください。

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この記事に関するお問い合わせ先

水道課 総務係
〒893-1207 鹿児島県肝属郡肝付町新富98
電話番号:0994-65-8415

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